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No.5068 2025.5.13
CELSIUS J5010(ESPRIMO D7010互換)を分解してみた
□1.4桁型番で色々変化
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富士通 デスクトップ型 CELSIUS、ESPRIMOですが、J5xx/D5xxシリーズの三桁からJ5010/D7010の四桁へ変更されました。
それに伴い、外観や構造が色々と変更されました。筐体は、高さが18mm、奥行きが42mm小さくなりました。幅は変更ありません。
小型化に伴い5インチドライブが廃止され、ノートPC向けスリムドライブのみ取り付け可能となりました。
一番影響が大きい変更点は、PCI-Express スロットの仕様が変更されたことです。基本モデルでは、赤矢印の1ヶ所のみロープロファイルPCI-Eのx4が取り付けできます。フルサイズのPCI-ExpressやPCIは取り付けできません。一部のモデルではオプション設定でピンク矢印もロープロファイルPCI-Eのx16が使えるようですが、対象モデルが限られるようです。
更に一部のモデルでは、オプションのグラフィックボードを選択すると黄緑矢印の部分でフルサイズのPCI-Eのx16が使えます。
購入時のオプション設定でライザーのみ追加することはできないようです。
ESPRIMO といえばスリムディスクトップ型であるのに、フルサイズのPCI-EもしくはPCIが2スロット使えるのが長所の1つであったので、残念な仕様変更です。
フルサイズのPCI-Eを使うときのボードの長さは、約20.5cmまでは大丈夫そうです。
ライザーなしのモデルは、CPUヒートシンクの構造が異なります。
残念ながら1スロット分の隙間しかありません。2スロット占有するグラフィックボードは取り付けできません。
スロットの上側に、補助電源用の4pinコネクタが付いています。コネクタのピッチは、ドライブ駆動用4ピンコネクタと同じようです。その近くにはSATAコネクタもあります。
ライザーカードです。多層化されて表層はシールドされ、内層に配線されています。
全体の外観です。基本的なレイアウトは、D588までと同じです。
PCI-Express スロットは、x4とx16が1つずつ搭載されています。基板によって、写真ではパターンのみのx1にもスロットが実装されているものもあります。電源コネクタのピンピッチは、D588と同様の小型のコネクタです。すぐ横にはドライブ駆動用の12V、5V 4pinコネクタがあります。
SATAスロットは3つ搭載されており、その右横にUSB3.1コネクタ、その右横の10ピンコネクタはUSB2.0です。
筐体前面とCPUヒートシンクの間にダクトが付いています。D588までのの黄緑色のダクトとは構造が異なります。
ダクトの取り外し方は、ヒートシンク側から上に持ち上げて、赤矢印の突起を外側に広げて取り外します。
突起部分はこのような形状です。
ライザー付きモデルは、このようなヒートシンク形状です。ライザーなしはフィンが扇形に広がる形状です。
CPU接触面は銅板で、内部はヒートパイプ構造です。
ソケットはLGA1200です。電解コンやメモリスロットが近くにあるので、社外品のCPUヒートシンクの取り付けは難しそうです。
DVDスリムドライブの取り付け金具です。凸状の切り欠き6か所は、オプション設定にある3.5インチHDDのマウンタを取り付けるためのようです。
残念ながら海外モデルの1部にのみオプション設定があるようで、国内モデルではHDDを選んでも2.5インチHDDとなります。
ドライブの取り付けにはネジが省略されており、専用のマウント金具を介して固定します。緑の部分を押しながらドライブを引っ張ると抜けます。
マザーボードが背面から抜ける構造は、今まで通りに踏襲されています。
前面ファンです。
前面ファンを交換する時は、マザーボードを背面から抜く必要があります。
前面ファンはAVC DASD0825B2S、8cm、25mm厚、12V、1.2A、4pinタイプが使用されています。
続いて
マザーボード
の確認をしてみます。
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