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No.5025 2021.5.8




RAIDを使ってみる 玄人志向 SATA3-HWR-I2-PCIE





玄人志向から新しいRAIDボードが発売されているので購入してみました。
ASMedia ASM1062R 搭載とのことで地雷ではないのかと不安を感じましたが、期待を裏切らないゴミでした。



□1.外観

外箱です。今までの玄人志向とは異なる、無印良品のようなパッケージです。




中身です。ボート本体、ロープロファイルブラケット、ソフトウェアCD、仕様書チラシのみです。




ボードレイアウトです。台湾製で、2028とあるので2020年28週製でしょうか。




コントローラーは、ASMedia ASM1062R です。




J1は、BIOSのON/OFF機能のようです。アクセスLEDとエラーLEDの端子もあります。




電源回路を見ると、大容量のセラコンが使われていたり、小型のフェライトが使用されていたりと、 最近の回路といった感じです。







□2.今回のボードはハズレでした

ASMedia はASUSの子会社で、例えば ASM1061 は性能が良く一部で人気です。ですが品質が非常に悪く、外れを引くとHDDが認識しない、認識してもSATA1で認識してドライブのアクセスができないといった問題があります。その不良率が非常に高く、良いロットでも1/10、最悪なロットだと5/10〜8/10程度です。
ASM1062Rでは、そのような問題が解決したのか?と思いましたが、これはハズレでした。
不具合の状況もASM1061と同じで、HDDが認識しない、パソコンによってWindowsで ASM1062R も認識しないといった症状です。やっかいなのは、HDDは認識しなくてもSSDは認識する場合が多いということです。

今回のために準備した新品でのWD60EZAZ-RT(6TB)は2台とも認識しませんでした。もちろん他の環境ではテストもOKで正常に動作します。 WD40EZAZも何台か試しましたが認識せず、2〜300GBの3.5インチや2.5インチHDD等も試しましたが全滅でした。SSDは何種類か試しましたがすべて正常に認識しました。ASM1061と同じ特性であれば、当たり品だとHDDも正常に動作すると思います。




パソコンとの相性問題も確認できました。パソコンによって、ボードが動作するしないがあります。これもASM1061では定番の症状で、当たり品だとすべてのパソコンで動作すると思いますが、ハズレ品だとパソコンによって動作しません。写真は富士通ESPRIMOで、このパソコンでは正常に動作しました。ASUSのマザーボードではボードが認識できませんでした。







□3.BIOSからRAIDを構築する

今回認識できたSSDでRAID1 ミラーリングを行ってみます。
パソコン起動時のときに以下の画面が出るので、Ctrl+Rキーを押してメニューに入ります。 UEFIのときは表示されないので、Windows上で操作することになります。




メニューが表示されるので、Enterキーを押します。




カーソルキーで Create RAID 1 を選択し、Enterキーを押します。




2ポートしかないので、接続されているドライブが自動的にRAIDドライブとなります。
All Data will be lost, sure to process?(y/n)
と出るのでYキーを押します。




以下のような画面が出るので、少し待ちます。





RAIDの準備が完了しました。Statusは Rebuilding となっている間も、 電源を切ったりドライブにアクセスできるようです。




ESCキーを押して、メニューから抜けます。
Leave Configure Controller? (y/n) と出るのでYキーを押します。




Leave RAID Manager? (y/n) と出るのでYキーを押します。




次回以降、BIOS画面ではRAIDドライブとして「ASMT106x_ V0Safe」 と表示されます。




RAIDが構築された状態でメニューに入ると、RAIDの状態が表示されます。Good と素っ気ないですが。




ドライブに故障があった場合のメニュー表示です。Degraded と表示されています。




ドライブに故障があった場合、故障側のドライブは0.00GBと表示されるようです。




故障後、新しいドライブを接続して起動させ、メニューを開いた状態です。 何もしなくても勝手にリビルドが開始されるようです。








□4.WindowsからRAIDを操作する
Windows上でも簡単に使用することができます。

Windows10では、Windows標準のドライバで動作するようです。 標準SATA AHCI コントローラーとして認識します。 VendorIDは 1B21、DeviceIDは 0625 です。




構築したRAIDディスクは、ASMT106x_ V0Safe と認識されます。




添付CDの以下のフォルダにある、「RaidManager_V3.130」のフォルダを丸ごとc:\ドライブの適当な場所にコピーします。 コピーしたフォルダの中にある、RaidManagerTool.exeを実行します。




ドライブの状態が確認できます。




RAIDの構築もできるようです。UEFIでBOOTが表示されない場合は、こちらのツールで構築することになるでしょう。




ツールとしての設定項目は、ほとんどありません。 なおEventLogタブは機能していないようで、何をしても何も記録されていませんでした。




RAIDを構築した状態で、片側のドライブが故障した状態です。故障しているドライブがEMPTYと表示されています。 EventLogには何も記述がなく、通知もまったくありません。




リビルド中の状態です。新しいドライブを接続すれば、勝手にリビルドが開始します。 EventLogには何も記述がなく、通知もまったくありません。




リビルドが完了した状態です。何もしないでも勝手にされるのは簡単で良いと思うのですが、 EventLogには何も記述がなく、通知もまったくないため、RAIDに求められる信頼性がまったく感じられません。




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