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No.2507 2020.10.5




BMW E46 フロントハブベアリングのグリスアップ、交換






□ 1.フロントハブベアリング 

ジャッキアップをしてタイヤを浮かせた状態で、上下に揺すってガタがある場合はハブベアリングの寿命です。 左右にだけガタがある場合は、パワステなどの他の要素です。 他には、走行時の異音などが不具合の原因になります。 品番は、31226757024 で左右共通です。ナット(図の3番)は 31211128336、ダストキャップ(図の4番)は、31206777789 です。 ダストスリーブ(31206777788)は、基本的に交換しません。



□ 2.フロントハブベアリングの脱着 

作業は割と簡単ですが、一部の作業で専用工具が必要になります。

まずはジャッキアップしてタイヤを外し、ブレーキディスクローターを外します。
ブレーキディスクの脱着は、以下を参考にしてください。

<参考>No.2050 BMW E46フロント ディスク ローター 交換





ナットのカシメてある部分を、貫通ドライバーとハンマーで叩いて押し戻します。





ナットを緩めます。46mmのソケットが必要です。写真のものは、モノタロウのクラッチロックナット ソケット ヤマハ用(注文コード 38760655)1590円です。





ナットを外した状態です。工具は使用せず、そのまま引っ張ればハブベアリングが抜けます。





外したハブベアリングです。ハブとベアリングが一体になっています。
光洋(Koyo)製のようですので、作りはしっかりしています。
グリスアップをすればまだ十分に使える感じです。古いグリスはすべて拭き取り、新しいグリスはベアリングの球の裏側まで届くように指で押して塗り込みます。グリスはたっぷり隙間がないように塗り込むのがコツです。 グリスは、リチウムグリースを使用し、モリブデン入りグリースやシリコングリースは使用禁止です。
インナーレースは反対側も内側から押し出せば外れるので、外してグリスアップします。
定期的にグリスアップすれば2〜30万キロは十分にもつような気がします。





で、もう片側のインナーレースですが、シャフトに残ったままです。 外したハブベアリングを再利用するならこのままで良いのですが、新品に交換するなら外します。





インナーレースは、ギヤプーラーを使用して外します。写真はストレートの品番19-610です。





そのままだと爪の外側がダストスリーブに干渉して入らないのでグラインダー等で削ります。
爪を削るのは厳禁です。




シャフトは中空ですので、鉄板などを充ててギヤプーラーを使用します。
インナーレースは、軽い力で簡単に抜けます。





インナーレースが抜けた状態です。





車輪速センサーです。汚れが溜まってると思うので、ついでに清掃しておきます。





新旧比較です。新品は社外品です。割としっかりとした作りに見えますが・・・。
ちなみに新品の場合もグリスが少ない場合が多いです。社外品もインナーレースが外れる場合が多いので、 外してグリスをたっぷり塗り込みます。






ハブベアリングは、シャフトにシリコンスプレー等の潤滑材を吹き掛けておけば、 手の力で簡単にハマります。
ナットを規定トルク290Nmで締め付けたところ、まったくタイヤが回りません。
200Nmでも回らないため、インナーレースの加工不良のようです。(恐らく規定よりも短い)
たまたまだったのかもしれませんが、大手ショップの物でも安い社外品はお勧めしません。
この後、急遽取り寄せたFAG製は普通に取り付けられました。
ナットを締めた後は、貫通ドライバーとハンマーで叩いて元の状態と同じようにカシメます。







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