Copyright (C)SUWA TSUSHIN NETWORK.
All Rights Reserved. TOPへ戻る
スポンサードリンク

No.0015 2021.3.7




ルネサス RX621 (5) CS+で空のプロジェクトを作ってみる






□ 1.事前準備

RX621マイコンボードやデバッガを以下のように接続しておきます。 ACアダプタは不要ですが、5V供給用でUSBポートが1つ必要です。デバッガでもUSBポートを1つ使うため、合計2つのUSBポートが必要です。


マイコンボードの電源スイッチをONにしておきます。





□ 2.CS+を使う

実際にマイコン用のソフトを作成し、デバッグしてみます。
スタートメニューから、「Renesas Electronics CS+」のフォルダを開き、「CS+ for CC (RL78,RX,RH850)」を起動します。




CS+が起動したら、「新規作成(N)」の「新しいプロジェクトを作成(N)」をクリックします。 最初の起動時は、MyRenesasにログオンする画面が出ると思いますが、無視してかまいません。




マイクロコントローラ(T)は、「RX」を選択します。
左のツリービューは、RX62Nを選択して開きます。




「R5F562N8BxFP(100pin)」を選択します。下のほうにあります。
今回作成するマイコンソフトのプロジェクト名を、プロジェクト名(N)に入力します。Visual Studio等と同じものだと思ってください。 今回は rx65_test1 としましたが、何でもかまいません。作業場所(L)は、プロジェクトファイルやソースコードの保存場所です。これも好きなところに自由に設定して大丈夫です。完了したら下にある「作成(C)」ボタンをクリックします。




Visual Studioのように空のプロジェクトが作成されました。
次にデバッガの設定をします。




「デバッグ(D)」→「使用するデバッグ・ツール(L)」→「RX E1(JTAG)(G)」を選択します。 他のデバッガを使用する場合は、該当するものを選択します。




プロジェクトツリーの「RX_E1(JTAG)(デバッグ・ツール)」をクリックして開きます。




「クロック」の「メイン・クロック周波数[MHz]」に「12」と入力します。異なる周波数の水晶振動子を使用する場合は、ここの値を変更します。 「動作周波数[MHz]」に「96」と入力します。このマイコンは、外部クロックをPLLにて、8倍にして動作します。マイコンや水晶振動子によってここの値も変更します。




プロジェクトツリーの「CC-RX(ビルド・ツール)」をクリックして開きます。「コンパイル・オプション」タブを選択し、「最適化」カテゴリの「最適化レベル」を「0(-optimize=0)」にします。最適化レベルの数値が高いほうが、コンパイル時に処理が最適化されて使用するROMサイズも小さくなります。しかしデバッグ時にブレイクポイントを設定しても変数等が確認できなくなるため、最適化レベルを一番低いゼロにします。




main()関数は、プロジェクト名と同じ名前のcソースファイルに作成されます。 分かりやすいようにファイル名をmain.c と変更します。 変更すると「再度読み込みますか?」というダイアログが出るので「はい(Y)」を選択します。






cソースファイル中にも色々な関数が記載されています。 main()関数以外の邪魔なものを削除します。




プロジェクトをビルドします。VisualStudioと同じですが、VisualStudioのように自動でビルドしてくれませんので手動で行います。「ビルド(B)」 → 「ビルド・プロジェクト(B)」を選択して実行します。空のプロジェクトですので、問題なく正常終了できるはずです。





いよいよデバッガを使用してマイコンを動作させてみます。「デバッグ(D)」 → 「デバッグ・ツールへダウンロード(D)」を実行します。ちなみに、下にある「ビルド&デバッグ・ツールへダウンロード(B) F6」を実行すると、上記のビルドを実行した上で、このダウンロードが実行されます。通常は、一度にできる「ビルド&デバッグ」のほうを選びます。




「接続処理中です」というダイアログが出るので、しばらく待ちます。




デバッガが正常にマイコンと接続できると、ソースコードが以下のように表示されます。




実行ボタンを押すと、ブログラムの動作が開始します。 デバッガのRUNのLEDが点灯します。





停止ボタンを押すと、ブログラムの動作が停止します。 デバッガのRUNのLEDが消灯します。





デバッグを終えるときは、「デバッグ(D)」 → 「デバッグ・ツールから切断(N)」 を選択して接続を切り離します。 接続中のままマイコンの電源を切ったり、デバッガをパソコンから抜いたりすると、CS+がフリーズします。










次のレポート
>> ルネサス RX621 (6) ウォッチドッグタイマーを使って簡単なデバッグをしてみる


前のレポート
<< ルネサス RX621 (4) デバッガとマイコンと接続する


スポンサードリンク

TOPへ戻る


ご利用条件
 Copyright (C)SUWA TSUSHIN NETWORK. All Rights Reserved.