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No.5001　2016.6.22 富士通 LIFEBOOK A540　CPU交換時のCPU IDエラーの対処 LIFEBOOK A540 を Core2 Duo T7500 に換装したところ、起動時にCPU IDエラーが出るようになりました。 原因と対処方法について検討してみます。 □１．CPU IDの確認 Celeron 900とCore2 Duo T7500のCPU IDを、実際に確認してみます。 使用するツールは、インテル プロセッサー識別ユーティリティーというインテル純正のものを使います。 もちろん無料で使用できます。 インテル(R)プロセッサー識別ユーティリティー Windows版 https://downloadcenter.intel.com/ja/download/7838/Intel-Processor-Identification-Utility-Windows-Version インストールして起動すると、タブに「CPUIDデータ」と求めている情報そのままのタイトルがあるので、クリックして表示します。 「CPUファミリー」、「CPUモデル」という項目が、今回求めているCPU IDの値です。「CPUステッピング」、「CPU改訂」は、それぞれリビジョン等を指しているのだと推測されます。 Celeronの場合は、CPUファミリーが「6」、CPUモデルが「17」でした。 写真ではCeleron T3500ですが、Celeron 900もCPUファミリー、CPUモデルの値は同一です。 で、問題の Core2 Duo T7500。 CPUファミリーが「6」、CPUモデルが「F」でした。 CeleronとT7500では、CPUモデルの値が異なることが分かりました。 □２．同一のCPU ID ネット(CPU World)で色々と調べてみたところ、 Celeron 900等と同じ、CPUファミリーが「6」、CPUモデルが「17」のモバイル用CPUは以下の通りです。 ・Core2 Duo T9000系 ・Core2 Duo T8000系 ・Core2 Duo P8000系 そのうちFSBが800MHzの物は、以下の通りです。 ・Core2 Duo T9500 （2.6GHz、L2:6MB、TDP:35W） ・Core2 Duo T9300 （2.5GHz、L2:6MB、TDP:35W） ・Core2 Duo T8300 （2.4GHz、L2:3MB、TDP:35W） ・Core2 Duo T8100 （2.1GHz、L2:3MB、TDP:35W） Core2 Duo T5000、T7000系はすべてNGです。中古で安価で販売されている主流モデルが使用できないのは痛い所です。 ちなみに Celeron T3500は、FSB:800MHz、2.1GHz、L2:1MB、TDP:35Wでデュアルコアです。 1.5GHz程度までのCore2 Duoと比べても遜色ないスペックですので、上記のCore2が入手できない場合はデュアルコアのCeleronもオススメです。Windows7やWindows10も、Celeron900と比べてサクサク動きます。 参照元　CPU World http://www.cpu-world.com/index.html □３．実際に試してみる Core2 Duo T8100 が入手できましたので、実際に試してみました。 LIFEBOOK A540の分解手順などは、前回の以下の記事を参照してください。 No.5002　富士通 LIFEBOOK A540　Core2 Duo にCPU交換 http://www.suwatsu.com/hobby/report/report_5003.htm 交換して起動してみたところ、CPUIDエラーが出なくなり正常に起動できるようになりました。 インテルプロセッサー識別ユーティリティーでCPUIDを確認してみると、 CPUファミリーが「6」、CPUモデルが「17」でCeleronと同じ値でした。 メーカー製ノートPCのCPUを換装するときは、CPUファミリーやCPUモデルが同一かどうかの確認が重要のようです。 関連記事１：No.5002 富士通 LIFEBOOK A540　Core2 Duo にCPU交換 関連記事２：No.5001 富士通 LIFEBOOK A540　8GBにメモリ交換 関連記事３：No.5005 富士通 LIFEBOOK A540　電源不良の修理、電池交換 関連記事４：No.5006 富士通 LIFEBOOK A540　内蔵無線LAN+Bluetoothコンボカードを増設してみる

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