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No.3026 2022.8.18




シュレッダー ナカバヤシ NSE-506 を分解してみた





□1.買い換えました

前回のレポート No.3022 シュレッダー アイリスオーヤマ P4HMS の紙が入っていかない不具合を検証する にて壊れていることが分かったシュレッダーですが、ナカバヤシ NSE-506に買い替えました。Amazonで12,000円程度です。マイクロカットでコンパクトの物だと、この価格帯までのものしかありません。



外箱はこんな感じです。ホームセンターで売られているような感じのデザインです。




開封した状態です。




箱から取り出した状態です。




個装袋から取り出した状態です。P4HMS よりも一回り大きいです。




ストッパー付きのキャスターが前面の左右に付いています。
後側はストッパーなしです。さすがはOA文具メーカーといった感じです。




背面には排熱口が付いています。




背面委は電源スイッチも付いています。前面に付いていると便利だと思いますが。




シュレッダー屑は前面の引き出しから取り出します。




スイッチはシンプルな感じです。電源ON/OFFスイッチ、正転が通常のシュレッダー、逆転が紙を戻す動きになります。




裁断能力は最大6枚です。連続使用時間は15分です。
アイリスの P4HMS は最大3枚、連続使用時間は10分でしたので、パワーアップです。




□2.分解してみます

ここで終わったら普通のレビューサイトですので、分解して中身を確認します。

ひっくり返して、矢印の2か所のネジを外します。
シュレッダーユニットを外すことができます。




矢印の4ヶ所のネジを外します。上蓋を開くことができます。




上蓋を開けた状態です。コードが付いているので、引っ張って断線させないように気を付けます。




矢印のネジを緩めて、上蓋からコードを外します。
コードの取り回しに余裕ができて、上蓋を横に置くことができます。




シュレッダー部分です。シンプルな作りです。




この部分のスイッチでシュレッダーボックスがセットされているかを検知します。




モーターには冷却ファンが付いてます。




モータのラベルには100V DCと書いてあります。DCモーターのようです。
直流の場合は日本だと50V未満での駆動になるはずですので、定格の半分以下の出力になります。




電源制御基板です。シンプルな作りです。片面、紙フェノールのようです。




不思議なICが付いていました。ST Micro VIPer22A です。データシートを確認したところ、 DCのPWM制御系のNch FET内蔵ICのようです。定格12W出力 のSMPS(スイッチング電源)用として使用し、電池の充電制御やモーター制御等がターゲットアプリケーションのようです。PWMは、VDSが最大730V、IDの最大が1mA、スイッチング周波数は60kHz(16.7μs)となっています。周辺回路がどうなっているのか追っていないので分かりませんが、これでDC100Vモーターが回ってしまうんですね。




上蓋部分はシンプルな作りです。




左側は紙を検知するセンサー部分で赤外線LEDとフォトダイオードの組み合わせだと思います。
右側はボタンスイッチの実装基板です。




シュレッダーのギヤ部分です。付着しているグリースは、アイリス P4HMS と同じくらいの超高粘度です。シュレッダー業界では、高粘度のグリースを使う慣例でもあるのでしょうか。




ギヤは、樹脂と金属が使われています。アイリス P4HMS と非常に似た構造ですね。裁断ユニットのOEM元が一緒なのでしょうか?




ギヤ部分にシュレッダー屑が付いています。一度も使用していませんので、生産時の検査工程で発生したシュレッター屑だと思います。ちょっと使ったぐらいでギヤ部分に屑が混入して大丈夫なのでしょうか?グリースは超高粘度ですので、一度付着してしまうとずっと付いたままになると思います。ギヤの負担は非常に大きいはずです。




ギヤ部分を開けてみました。ギヤ側面にグリースが沢山ついています。側面についていても意味がないと思いますが、どうでしょう?




アイリス P4HMS で壊れたギヤと同じ役目の減速ギヤです。歯数は違いますが、非常に似ています。




金属部分は、熱処理がされていない普通の鉄のようです。耐久性が心配です。




歯の部分にはグリースが全然付いていませんでしたので、側面にこれでもかと塗られていたグリースを使って歯の部分に塗りつけました。これで耐久性が上がると良いのですが。




シュレッダー裁断部分の周辺にスポンジが付いているのですが、取り付けが雑です。




4ヶ所のネジを外してシュレッダー裁断部分を外し、スポンジを貼り付け直します。




貼り直した状態です。これで裁断屑の混入が減れば良いのですが。




スポンジのはみ出しがなくなりました。




という訳で、アイリス製品の品質に疑問を感じて購入した ナカバヤシ NSE-506ですが、中身を分解して確認してみたところ差がないように感じられました。ギヤが壊れなければ問題ないのですが、耐久性が心配です。高くても良いので、マイクロカットでコンパクトなシュレッダーをパナソニック等が販売してくれれば良いのですが。




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>> No.3022 シュレッダー アイリスオーヤマ P4HMS の紙が入っていかない不具合を検証する


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