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No.3009 2021.5.21




ハイセンス 32V型 ハイビジョン 液晶テレビ 32A45G/32A40G を買ってみた





□1.製品レビュー

2021年5月19日、ハイセンスよりVOD(ビデオ オン デマンド)対応の32インチテレビ32A45G / 32A40Gが発売されました。 結論からいうと、同価格帯では文句なしで最も画質が良く、本品より2〜3万円高いモデルよりも画質が良いです。
商品PRの「ノイズの少ない、クリアな映像へ。」には誇張がなく、言葉通りの高画質です。解像度は1366×768ですが、 解像度と画質は一致しないのだなと改めて感じました。家電量販店で各社テレビの画質を見比べるとフルHDでも映像の汚いものが沢山ありますが、本品はそれらの展示されている物と比べても圧倒的に画質が良いでしょう。バックライトは角に若干の輝度ムラがありますが、映像ではまったく気にならないレベルです。IPSと同じADSパネルのため画面の視野角は広いのですが、真横から見た時は画面が暗めです。

メニューも豊富で、操作はサクサク動きます。もたつきは一切なく、ビックリするくらいサクサクです。
とても残念ですが、日本メーカー製のテレビはもういらない、と感じました。 売れ切れで、購入困難な製品になるでしょう。最高コスパのテレビです。

32A45G / 32A40G の型番の違いは流通ルートの違いによるもので、機能や性能に違いはないとのことです。





【メーカー公式:Hisense 32A45G 製品情報】 https://www.hisense.co.jp/tv/32a45g/



Youtubeの操作もリモコンでサクサクできます。検索もリモコンで操作しやすいように設計されています。



Youtubeの4K動画の再生映像です。デジカメで撮影したため劣化がありますが、実際の映像は本当に綺麗です。




若干ですが、残念なところもあります。

【残念な点 その1】
最近のハイセンスのテレビでよく言われることですが、鉛はんだ基板のような独特な臭いが強くします。部屋中に充満してしまうほどの強烈な臭いです。

【残念な点 その2】
WiFiの受信感度が悪いです。スマホで電波強の場所でも、最弱の感度です。モジュールが非常に小さいためだと思われます。ですが、その状態でYoutubeの4K動画を再生すると問題なく再生できます。アンテナのアイコン表示の問題かもしれません。

【残念な点 その3】
リモコンの音量ボタンが左側にあります。普通のリモコンは右側が音量、左側がチャンネルですので、本品は逆です。

【残念な点 その4】
音声は、悪くはありませんがビジネスホテルに置いてあるテレビっぽい感じの音質です。音声設定はあるのですが、いくら調整してもテレビっぽい音質です。音質に拘るのであれば、サウンドバーを使えば良いでしょう。

【残念な点 その5】
HDMIの1つはARC対応ですので、サウンドバーと電源ON/OFFやボリュームを連動させることができます。HDMIポートは2つしかないので、サウンドバーと連動させると空きポートは1つしかありません。



□2.前面の電源LEDを消す方法

白い電源LEDは、設定変更で消すことができます。 [設定]-[その他の設定]-[詳細機能設定]-[電源LED表示設定] を [消灯] に変更します。




□3.外観

箱を開封した状態です。発泡スチロールの上にあるのは台座です。 台座の足には左右があるので、取付時には注意が必要です。



発泡スチロールを除いた状態です。



付属品は、ビニール袋に入った状態で段ボール内側にテープ留めされています。 テレビを取り出すときには、この付属品が引っかかるので注意してください。



付属品一覧です。リモコン、単四電池2本、B-CAS miniカード、取扱説明書、 台座の足取付用ネジ4本、転倒防止具一式です。



リモコンです。高級感はありませんが、安っぽくもない質感です。



リモコン下部です。例えばYoutubeボタンを押すと、Youtubeのトップページが開きます。いらないボタンだと思いましたが、実際に使ってみるとかなり便利です。



リモコン真ん中です。残念な点でも挙げましたが、音量ボタンが左側にあります。一般的なリモコンの音量ボタンは右側にあるので、割と不便に感じる部分です。十字ボタンは、マウス等でよく使われるラバー塗料のような質感です。経年変化でベトベトになるのでしょうか?



リモコン上部です。4色ボタンはペイントです。この辺りに価格相応の質感が感じられます。



リモコン背面です。立体構造になっています。



電池蓋を開けた状態です。蓋はスライドさせて開け閉めします。単四電池2本を使用します。プラスチックの質感は安っぽい感じです。



箱からテレビ本体を取り出した状態です。



保護袋からテレビ本体を取り出した状態です。



パネルは光沢液晶ではないのですがノングレアという訳でもなく、光沢とノングレアの中間といった感じです。 周囲の映り込みはあるのですが、クッキリ映り込む感じではありません。映像表示時は、周囲の映り込みがまったく気にならない程度の光沢です。写真はリモコンをかざした状態です。ボヤケて映り込んでいることが分かると思います。



電源を入れた状態です。遠くから見ると写真のようにクッキリハッキリと見えますが、、、



1m未満の距離で見ると、かなりボヤけた感じです。ブラウン管のように、黒い格子状のものが見えます。



拡大するとブラウン管のように、青赤緑と画素が並んでいます。それぞれの明るさを調整してフルカラーを実現しています。



テレビ背面です。



製品ラベルです。日本メーカー製テレビのような雰囲気です。



電源コードは、本体から直接出ています。



壁掛けができるように、取り付けネジもあります。



入出力端子です。左から、LAN、USB、HDMI、HDMI ARC対応、B-CASスロット、地デジアンテナ、BSアンテナ、3.5mmイヤホン端子 です。



入出力端子の拡大写真です。



ビデオ入力端子は1つです。光デジタル出力端子もあります。



テレビ下部です。格子には下向きにスピーカーが付いています。 真ん中の透明部分は、リモコン受光部と、電源LEDがあります。 電源LEDは、設定で消灯することもできます。



台座の足は左右(LR)があるので注意が必要です。 台座の足は単純なハメ込みでなく、ネジで固定します。







□4.内部

では、中身を確認していきましょう。 背面ネジは、1ヶ所のみ木ネジがあります。他は、長さ共通のミリネジです。



背面蓋を開けた状態です。シンプルなレイアウトです。 下部にある長細い基板は、液晶パネルの制御用です。長細い基板の両側にあるのがスピーカー、下部右側の子基板はWiFiモジュールです。



スピーカーです。ボックス構造になっているのですが、ボックスがチープな感じです。デッドニングをすれば音が変わるかもしれません。



WiFiモジュールです。アンテナ一体型で、基板下側の両端がアンテナのパターンだと思われます。これが原因だと思うのですが、受信感度は良くないです。



メイン基板の拡大写真です。



メイン基板を本体から取り出した状態です。



AC電源部です。シマシマのシルク印刷は、AC電源部とDC制御部の境界で、間に入っているコンデンサは、FGとSGの接続用でしょう。直流成分は分離して、高調波のGND容量を上げたいとき等に使う手法です。左側に並んでるのが整流用ダイオードと平滑化コンデンサでしょう。



AC電源部の出力側です。左上にあるのがスイッチング用FET、右上にあるのが変圧トランスでしょう。BK-26-01 と型番がありますが、詳細は分かりませんでした。



スイッチング制御用のNch FETです。infineon IPS70R600P7S が使用されています。VDS = 700V、ID = 20A、VGS = 3Vとなっています。



トランスと思われる物の近くに2素子ダイオードがあります。トランス出力の整流用でしょうか。HBR20100S という物が使用されています。最大10A x 2ch、100V です。2ch使用して、20A稼いでいます。 ONセミ MBR20100CT等とコンパチでしょう。



バックライトの電源回路です。DC電源からLEDをスイッチング制御して、明るさを調整します。 右上のコネクタは、バックライトに繋がります。



スイッチング制御用のNch FETです。China Resources Microelectronics 社の CS630 A4Hという物が使用されています。VDS = 200V、ID = 9A、VGS = 3Vとなっています。



チューナー受信部です。CDT-954TS42M-SR04 という物が使用されています。詳細は分かりませんでした。



なんと、チューナーの近くにソニー製のチップが2つ並んでいます。



2つとも同じ物で、CXD2856ER というチップです。詳細不明ですが復調LSIのようですので、受信電波からMPEG2-TSデータを復調するICです。データはデジタルですので復調精度による影響はあるかもしれませんが、これが地デジ画質に影響することはないでしょう。



入出力コネクタ付近です。



ビデオ入力端子付近です。下側のフレキは左側から、液晶パネル、リモコン受光、WiFiです。



基板裏面です。



綺麗なハンダです。太いリードが垂直に立っているところはハンダクラックが入りそうな感じですが、電解コンのような重量物ではないため大丈夫でしょう。ちなみにベタの上に丸いパッドが並んでいますが、何のためかご存知でしょうか? 実際の生産現場を見た訳ではないので確定はできませんが、実装機の位置決め用でないんですよね、これ。



AC回路とDC回路の境界にシルクでシマシマが描かれています。これって見た目で分かりやすくするためもあるかもしれませんが、別の意味があってやってるんですよね。ヒントはシルクの塗料です。



ここにもありました。よく見ると4ヶ所のビアの中心に丸パッドがレイアウトされています。



ヒートシンクを外した状態です。大きなチップにだけシリコングリースが塗られていて、ヒートシンクと当たっています。



シリコングリースが塗られているチップは、スマホでお馴染みのMEDIATEK社の MT96131AAJAB というチップが搭載されています。調べてみたところ、MediaTek MT9613もしくはそのカスタム品ではないかと思われます。Premium 4KTV向けの統合チップです。リモコン操作がサクサク動いたりYoutubeの映像が綺麗なのは、これの性能によるところでしょうか?ちなみに他に大きなチップはありませんでしたので、「NEOエンジン 2Ksmart」とはこのチップの機能を指していると思われます。

【メーカー公式:MediaTek MT9613 製品情報】 https://www.mediatek.com/products/digitalTv/mt9613




キオクシアのNANDフラッシュメモリ、THGBMJG6C1LBAILが搭載されています。8GBのe-MMCです。



RAMには、Samsung K4A8G165WCが2つ搭載されています。DDR4-2666、1GBx2枚= 合計2GBです。



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