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No.2043 2019.11.3




BMW E46 3シリーズ エアコン ACコンプレッサー 交換






□ 1.カラカラと異音が

エアコンをONにすると、アイドリング時などでカラカラと異音がするようになりました。
アイドリングも少し不安定なようです。 エアコンのVベルトのテンショナーを疑って交換してみましたが、症状が改善しません。 よってコンプレッサーを交換することにしました。

コンプレッサー修理の前準備として、充填されているR134aのガスは業者に抜いてもらいます。 大気放出は法令違反になりますので、近くの整備工場等で抜いてもらいます。 ディーラーの場合、エアコン修理は外注に出してしまうところがほとんどですので、対応してくれないかもしれません。 ガスを抜いた後は、絶対にエアコンをONにしてはいけません。内部にオイルが入っているのですが、 ガスが未充填だとオイルがうまく循環せずにコンプレッサーが焼き付いてしまう場合があるからです。 取り外してしまうコンプレッサーなので、焼き付いてもかまわないのですが。

必要なものは以下の通りです。コンプレッサーの品番はエンジンによって異なると思います。

ACコンプレッサー 64526910458、64526911340 など
ドライヤー 64538377330
R134a ガス 200g 3缶
充填用オイル 2缶
R134a用ゲージマニホールド、ホース、サービス缶バルブなど一式
真空引き用オイルポンプ
メガネレンチやヘックスレンチなどの工具






□ 2.コンプレッサーの新旧比較

いきなりですが、取り外したコンプレッサーと、取り付けるリビルド品のコンプレッサーです。 取り外したコンプレッサーは、プーリーを回すと内部で引っ掛かりが感じられます。内部の故障のようです。 メーカーはまさかのデンソー製でした。デンソーのエアコンは信頼性が高いと言われていますが、実際はたいしたことないのかもしれません。 ちなみ交換時の走行距離は約7万kmです。









□ 3.ACコンプレッサー交換の要点

写真は交換後の状態です。
コンプレッサー本体は、車両の下から取り外し、取り付けを行います。上からは無理です。 ACベルトは下から単独で取り付け、取り外しができるので、ラジエーターファンなどを外す必要はありません。 テンショナーの六角の突起にメガネレンチを填めて回せば、ベルトを外すことができます。




コンプレッサーを外した状態です。3か所を長いボルトで横から締め付けている構造です。





エアコンのホースは、低圧・高圧の共に六角のキャップボルトが使用されています。
ボルトは上に向いていますが、下から潜ったほうがヘキサゴンレンチが回しやすいでしょう。










□ 4.ドライヤー交換の要点

意外と面倒なのがドライヤー。
取り外した時と同じ位置にしないと組付けられません。




ドライヤーはHELLAの物を使用します。SOLさんで安く買えます。




ブラケットからドライヤーが突き出る量を、元と同じ長さに合わせます。
測り忘れても、取り外したドライヤーにはブラケットの跡が付いているので、それを参考にして長さを決めます。




ブラケットと穴の位置の関係を、以下のように合わせます。
多少ずれても取り付けられますがガス漏れの原因になるため、まったく同じになるようにします。




取り付けた状態です。ブラケットは錆が出ていたので、錆を削り取ってシャシブラックで塗装しました。 ブラケットのボディへの取り付けボルトは、上に1ヶ所、下に1ヶ所あります。下側のボルトは下に潜らないと取り外しできません。









□ 5.ガス充填の要点

高圧側のバルブはドライヤーから出ているバルブ、 低圧側のバルブはエンジンルームの運転席側にあるバルブです。 真空引きの時間は10分くらい取ったほうがいいかもしれません。






ガスの充填量は、基準値が700gです。 通常ガス缶は200g入りですので、3缶600g入れます。DIYレベルで100gキッチリ入れるのは無理なので、600gにします。 2缶400g入れてエアコンを動かすと、高圧側が3MPaくらいに上昇すると思います。 BMW E46に使われているコンプレッサーは、ガス量が少ない場合も加圧して圧力を高める機能を持っています。 このときコンプレッサーは過負荷状態になるので、ガスが少ないままだとすぐにコンプレッサーが壊れます。ですので、高圧側の圧力が高くても無視して3缶目も漏れなく全部キッチリ入れます。
ちなみにエアコンオイルは、充填の最初に行います。このときエアコンガスも数十グラム入っています。 エアコンオイルは缶を逆さまにして缶が一番高くなるように充填します。 エアコンオイルを注入するときは、ガス充填のときと同じようにゲージマニホールドのパージを最初に行います。 エアコンガスは、缶を上向きにしたまま気体に気化させて充填するので向きに注意します。




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