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No.2014 2016.5.18


スパークプラグの清掃







□1.スパークプラグのクリーナー


スパークプラグのネジ山部分にはカーボンが付着します。
頑固に固着しているため、簡単には落ちません。
色々なクリーナーがありますが、カーボン汚れを取り除くには何が良いのでしょうか?


(1) パーツクリーナー、ブレーキクリーナー

まず思いつくのはパーツクリーナーやブレーキクリーナーですが、カーボンの汚れはまったく落ちません。


(2) キャブクリーナー

次に思いつくのはキャブクリーナーだと思います。
カーボンを溶かす性能はありますが、効果は弱めです。
真鍮ブラシを使えば汚れが落ちますが、ネジ山の平面(フランク)が荒れるのでオススメしません。


AZ(エーゼット) キャブレタークリーナー420ml (キャブクリーナー) F211

参考価格:380円
420ml
KURE [ 呉工業 ] クリーナーキャブ (420ml) キャブレタークリーナー [ 品番 ] 1014 [HTRC2.1]

参考価格:700円
420ml
PROSTAFF(プロスタッフ) 洗車用品 メンテナンス&キャブクリーナー [HTRC2.1]

参考価格:1100円
420ml
KURE [ 呉工業 ] エンジンコンディショナー (380ml) 四輪ガソリン自動車専用気化器・燃焼室クリーナー [ 品番 ] 1013 [HTRC2.1]

参考価格:800円
380ml




(3) チェーンクリーナー

オススメなのがチェーンクリーナー。
注意点としては、遅乾性のものを選びます。カーボンの溶解性が、かなり高いのが特徴です。
揮発性が低いため、ウェス等に染みこませても効果が持続します。

気になるのは油分の残存ですが、最後にパーツクリーナー等の脱脂剤をウェスに吹き掛けて拭き取ればよいでしょう。


KURE [ 呉工業 ] チェーンクリーナー (760ml) チェーン専用洗浄・防錆剤 [ 品番 ] 1017

参考価格:900円
760ml
KURE [ 呉工業 ] チェーンクリーナー (480ml) チェーン専用洗浄・防錆剤 [ 品番 ] 1024 [HTRC2.1]

参考価格:680円
480ml
PROSTAFF(プロスタッフ) 洗車用品 チェーンクリーナー PRO-840 D58 [HTRC2.1]

参考価格:1000円
840ml



(4) 灯油

昭和の昔から一般的な灯油+真鍮ブラシによるクリーニングですが、あまりオススメはしません。
カーボンの溶解性は、チェーンクリーナーほどありません。
残存する油分も多いため、脱脂が面倒です。


(5) マイナスの精密ドライバー

カーボンの固着が強固な場合、クリーナー等の溶剤では溶けない場合があります。その場合オススメなのは、マイナスの精密ドライバー。先の部分で削り取ります。スクレイパーだと刃先が大きいので、うまく削り取れません。ドライバーは、握り部分(柄)がある程度大きい物がオススメです。ドライバーの先は一番細い物を使います。刃先の角ではなく、辺で均等に削るようにします。ドライバーは、100円ショップで売っているもので十分です。




□2.スパークプラグのシール材


(1) スプレーの紹介

クリーニング後にオススメなのが、この焼き付き防止材。
大東潤滑 リキモリ LM-1503 アルミスペシャルスプレー。





LM-1503 商品カタログ(pdf)



本来は、マフラーの取付ボルトやナットの焼き付きや錆を防ぐためのものです。この塗料の成分はアルミ粉。試しにウェス等に吹きかけて抵抗値を測定すると、導体であることが分かります。アルミ色の塗料ではなく、金属のアルミの粉末を塗料化したものです。アルミは金属の中では柔らかいため、ネジ山を痛めることもありません。柔らかなアルミ粉末が局所的な圧力によって潰れることにより、シール性を高めることにもなります。
潤滑油となる成分は含まれていないようですので、ネジ山に吹き掛けることによる締め付け時のオーバートルクも防げるようです。



(2) 使い方

吹き掛ける時は、座面およびネジ山部のみに掛けます。白い碍子(がいし)部や電極部付近には絶対に吹き掛かからないようにします。マスキングテープ等でマスキングしておくのが良いでしょう。吹き掛ける量は、表面がムラなくアルミ色になるように一吹きします。厚く塗ってはいけません。

吹きかけたら2〜3分ほど放置して乾燥させます。理由は不明ですが、あまり長時間乾燥させると効果が弱くなる傾向があります。放置後は、すぐにプラグを規定のトルクで取り付けます。規定のトルクより+10%、もしくは0.2kg・mほど強めに締め付けたほうが良いかもしれません。




(3) 効果

今までに様々な車種で試してみた結果、残念ながら軽自動車等の排気量が小さくトルクが小さいクルマでは効果が感じられませんでした。50〜400ccのバイクでも同様でした。

1.6L以上で圧縮比が比較的高いクルマでは、違いが感じ取れるほどの効果が得られることが多くありました。例えばターボ車や、三菱のGDI車(圧縮比11:1)などでは強い効果が得られました。トヨタの1JZ-GE(NA、圧縮比10:1)のような高圧縮エンジンとまではいかない物でも効果が感じられました。 傾向として、2Lよりは2.5Lといった排気量が高いクルマほどエンジン出力が軽快になるのが感じ取れます。力強くなりつつも1ランク下のエンジンの軽快さが得られる感じです。


(4) なぜ効果が得られるのか?

推測をすると、熱伝導率が高いアルミの接触面積の増大によって、放熱性が向上しパークプラグの安定性が望めます。放熱性向上による内部温度の低下は、内部の導体抵抗も下がることになります。更には導体抵抗が低いアルミによる接触面積の増大により、GND容量が増大して経路上の分圧による損失の少ない高いアーク放電電圧が望めます。
その結果、より良い点火が安定して得られ、大排気量車で軽快なエンジン出力が得られるのだと考えられます。



ネジ山の面の部分(フランク)は凸凹している。
隙間にカーボンが堆積している。



プラグを清掃してカーボンを取り除いても、
ネジ山の面の部分(フランク)は凸凹している。完全な面ではない。



アルミ粉体が、ネジ山のフランク面の凸凹を埋めるシール材の役目をする。



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