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No.0032 2021.3.28




ルネサス RA4W1 (2) 開発環境をインストールする






□ 1.RAマイコンの開発環境

VisualStudioのように開発できるソフトがあるので、それを使用します。 RENESAS公式の開発環境で、e2 studio (イー、スクエア、スタジオ) と呼びます。 ダウンロードするには、MyRenesasというアカウントを登録して、ログインしておく必要があります。 現時点(2021.3.21)での最新版は、2021/01/20 Ver2021-01 です。32bit版と64bit版がありますが、基本的に64bit版を使用します。
RXマイコンなどが使用できるCS+は、残念ですがRAマイコンが非対応です(2021年3月現在)。

統合開発環境 e2 studio
https://www.renesas.com/jp/ja/software-tool/e-studio



□ 2.開発環境のインストール

ダウンロードしたzipファイルを解凍すると、setup_e2_studio_2021-01-j.exe というファイルがあるので実行します。ファイル名の数字の部分は、バージョンによって異なります。
すると、以下のようなダイアログが出るのでしばらく待ちます。




インストールするソフトは誰が使うのか?聞かれるのでALL Usersを選択します。
Windowsの環境によっては、この画面が出る前に「WindowsによってPCが保護されました」という画面が出る場合があります。画面内の「詳細情報」をクリックして、表示される「実行」ボタンをクリックして進めることができます。




ようこその画面が出るので「Next >」をクリックします。




対応させるマイコンを選択する画面が出ます。RAにチェックを入れて「Next >」をクリックします。
他のマイコンはお好みでチェックを入れます。RX、RL78、RH850であればCS+のほうが良いので、チェックを入れる必要はありません。




インストールする拡張機能を選択する画面が出ます。「Japanese Language Support」にチェックを入れて「Next >」をクリックします。他の機能は必要に応じてチェックを入れます。




「インストールするコンポーネントを選択します。」という画面が出ます。初期状態ですべてにチェックが入っていると思いますので、そのまま「Next >」をクリックします。




「インストールする追加ソフトウェアを選択します。」という画面が出ます。「Renesas QE」タブは、周辺機能のRENESAS製開発ツールです。タッチ機能、Bluetooth、Display、TCP/IP、USB通信、UART通信のツールが準備されています。将来的に使いたい機能があれば、必要に応じてチェックを入れます。チェックを入れた分だけインストール時間やHDDの必要容量が大きくなります。




「Renesas Toolchains & ...」タブは、RENESAS製のコンパイラやデバックツールです。RXマイコン用のCCRX、RL78マイコン用のCCRL、E1、E2 Lite用のツールなどがあります。必要に応じてチェックを入れます。




「GCC Toolchains & ...」タブは、GCC(GNUコンパイラコレクション)のコンパイラです。RAマイコンでは「GNU ARM Embedeed」を使用するため、ここには必ずチェックを入れます。バージョンがいくつかあるので、必要なものにチェックを入れます。制約がなければ最新版のみで良いと思いますが、念のためすべてにチェックを入れておきます。なお、RXやRL78用はインストールしないほうが良いかもしれません。後述しますが、非常に手間が掛かるためです。




「Renesas FSP」タブは、Flexible Software Package (FSP) です。e2 studioで、RAマイコンの開発に必要なツールですので、ここには必ずチェックを入れます。バージョンがいくつかあるので、必要なものにチェックを入れます。制約がなければ最新版のみで良いと思います。ちなみに2021年3月現在の最新版は2.3.0で、公式サイトからダウンロードできます。
必要な機能にチェックを入れたら「Next >」をクリックします。

RENESAS Flexible Software Package (FSP)
 




ライセンスの使用同意契約が表示されます。「ソフトウェア契約の条件に同意します。」にチェックを入れたら「Next >」をクリックします。




インストール時に追加されるスタートメニューのグループ名が表示されます。初期状態のままで問題ないと思いますので、「Next >」をクリックします。




インストール計画を準備中...と表示されますので、しばらく待ちます。




インストールの準備と表示されますので、「インストール」をクリックします。




インストールでしばらく時間が掛かります。しばらく待ちます。




RX、RL78マイコンのコンパイラにチェックを入れていた場合、以下のダイアログが出ます。 「次へ(N)」を押して進めます。




E1、E2 Lite等のSelf Check Programにチェックを入れていた場合、以下のダイアログが出ます。 「次へ(N)」を押して進めます。




すでに最新のツールがインストールされている場合、以下のようなダイアログが出ることがあります。 「OK」を押して進めます。




GCCのRXやRL78にチェックを入れてしまった場合、以下の画面が出ます。




インストールにはRENESAS GNU Tools のユーザIDと、ユーザー登録後に送られてくるActivation Codeが必要です。
My RENESAS とは別のアカウントです。RENESAS GNU Toolsの公式サイトに言ってユーザー登録をします。

GNU Tools  https://gcc-renesas.com/ja/
 




ユーザー登録に必要な情報を入力します。Target Hardware などの情報は適当に選んで大丈夫です。例えばRXを選んだからといってRAが使えなくなる訳ではありません。





すべて入力して「登録」ボタンを押すと、確認画面が出ます。もう一度「登録」ボタンを押します。




登録したメールアドレス宛に、ユーザー登録の認証メールが届きます。書かれているアドレスを開きます。




しばらく待つと、ユーザー登録完了メールが届きます。書かれているActivation Code が今回必要な情報です。




先ほどの、セットアップ画面に戻ります。
「Next >」をクリックします。




登録情報の同意画面が出ます。「[JP] I am a registered use」にチェックを入れて、「Next >」をクリックします。




アクティべーション画面です。登録時のメールアドレスと、メールで送られてきたActivation Code を入力して「Next >」をクリックします。まれにここで「Next >」に進めない場合があるようです。Activation Code が有効になっていないためのようです。前の登録情報の同意画面に戻って、「Retrieve Code」ボタンを押して、指示に従って入力することで、Activation Code が有効になるようです。




使用許諾契約の画面が出ます。「同意する(A)」を選択して、「Next >」をクリックします。




情報の画面が出ます。「Next >」をクリックします。




インストール先の指定画面が出ます。「Next >」をクリックします。




インストールするコンポーネントの選択画面が出ます。「Next >」をクリックします。




プログラムグループの指定画面が出ます。「Next >」をクリックします。




インストール準備完了画面が出ます。「Next >」をクリックします。




インストール状況画面が出ます。しばらく待ちます。




情報画面が出ます。Readmeファイルに相当するような内容です。「Next >」をクリックします。




インストール完了です。「Finish」をクリックします。 RX、RL78の両方を選んでしまった場合、同じ作業をもう1回やることになります。




言語を選択する画面が出ます。Japaneseを選択してOKをクリックします。




RAマイコン用のGCCのインストールです。「次へ(N) >」をクリックします。




ライセンス契約書の画面です。「同意する(A)」をクリックします。




インストール先の指定の画面です。初期状態のままでよいと思いますので、そのまま「インストール」をクリックします。




インストール中の画面です。しばらく待ちます。




インストール完了の画面です。すべてのチェックを外して「完了(E)」をクリックします。 複数のバージョンを選択していた場合、同じ作業を繰り返すことになります。




Libgen Update for GNU ARM Embedded Toolchainsの画面が出ます。色々と確認したり選択してインストールすることもできるのですが、面倒なので「Automatically Install Libgen Update for all existing GNU ARM Embedded Toolchains」をクリックします。




ホントに良いか?と確認画面が出るので、「はい(Y)」をクリックします。




ライセンス同意画面が出るので、「Yes」をクリックします。




アップデート対象が見つかったけどホントに良いか?と確認画面が出るので、「All」をクリックします。




しばらくすると完了画面が出るので、「OK」をクリックします。




インストール完了画面が出るので、すべてのチェックを外して「OK」をクリックします。
以上で完了です。







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