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No.2561 2023.5.20



BMW E46 エンジンが掛からない故障を修理するA
フューエルポンプ交換





前編からの続きです。
BMW E46 エンジンが掛からない故障を修理する@ フューエルポンプ用リレーとヒューズの確認方法




□ 1.フューエルポンプの交換

前回の作業でフューエルポンプが怪しいと判断できたため、交換してみます。品番は、16146766942 です。3年前に社外品に交換して今回の故障です。消耗品と諦めて、今回も社外品を使用することにします。

事前準備として、リヤシートの座面を外します。写真のように下からフック状の突起物で座面と固定されているので、上に引っ張れば外れます。




座面ボディーに敷かれているカバーを剥がします。特に接着はされていないので、簡単に剥がれます。 ハーネスの周りにあるゴムの大きなパッキンは、金属プレートから外さずに付けたままにしておきます。引っ張るとちぎれる場合があるためです。
金属プレートと留めているM10のナット4ヶ所を外します。




すると金属プレートが外れるので、プレートを外してゴムの大きなパッキンを裏から押し出して外します。 ゴムの大きなパッキンを外したら、矢印のコネクタを外します。




コネクタは、コネクタの外側を矢印の向きに引っ張れば外れる構造です。






金属バンドを緩めて、フューエルホースを外します。ガソリンが出てくるので栓をします。




フューエルポンプを留めている大きなリングを外します。リングの上面に小さな突起があるので、 刃厚が1mm以上ある大きなマイナスドライバーをポンチ代わりにして、反時計回りになるよう少しずつハンマー等で叩いてリングを緩めます。




外したリングの裏面です。




白い樹脂部分全体がフューエルポンプユニットですので、上に引っ張って外します。最外周の茶色っぽい白い部品はタンク側に付いているので、茶色くない真っ白の部品全体を持ち上げるように引っ張ります。途中でフロート等の部品が内部で引っ掛かると思いますが、慎重に知恵の輪のように外します。




フューエルポンプを外した状態です。中身はガソリンですので、火気厳禁です。




新旧比較です。どちらも社外品です。




新しいほうのポンプ本体に、金属製の突起物のようなものが付いています。何かの対策でしょうか。今まで使用していたほうには、このようなものがありません。




取り付けるときは、フューエルポンプを半分くらいタンクに入れてから、ポンプユニットに付いているパッキンを先にタンク側に取り付けます。パッキンを付け終わってから、フューエルポンプを完全に入れます。




金属リングを付けてフューエルポンプを固定します。フューエルポンプを軽く押し込みなから、時計回りに手で回して、最後にマイナスドライパーをポンチ代わりにして締めこみます。ハンマーでマイナスドライバーを叩くときは、強く締めこみ過ぎないように注意しましょう。
リングを付け終わったら、フューエルホースを取り付けます。




コネクタを取り付けたら、エンジンを掛けてみます。一発でエンジンが掛かりました。クランキング時間もかなり短くなり、セルを回して3回キュキュキュと鳴れば必ずエンジンが掛かるようになりました。




金属プレートを取り付けます。




座面ボディーのカバーを敷きます。




ゴムの大きなパッキンをプレートに取りけます。後はリヤシートの座面を取り付けたら完了です。




フューエルポンプが突然亡くなり、診断機を見てもダイアグコードにはフューエル関係の異常はありませんでした。しかし、半年くらい前から一晩以上置いたとき、エンジンが1回で始動せずに、2回目にセルを回した時にエンジンが掛かる症状が出ていました。亡くなる1週間くらい前から、アクセルを踏み込んだときにパワーが出てないような感じもありました。

エンジンが掛からなくなるとどうにもならないので、このような症状が出た場合は念のためにフューエルポンプを交換したほうが良いのかもしれません。



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